「服の製図」は「お料理のレシピ」

(仕事、Patterner、Professional魂)

教科書、専門書、雑誌・・・などなど

パターン作製の時に参考になる資料は、たくさんありますね。

今は簡単なモノならネットでも調べられますかね・・・。

テレビでも「簡単手作りOOO」なんて言うのもやっていますね。

でも、勘違いしないでください。それらは全て、あくまでも「参考」だという事です。

調べて得た「知識、情報」をどんな風に利用するかが、大切だと思います。

数年前に私はパターンの講習を受けに行きました。

そこで勉強した事は「完全立体裁断」の「原型」です。

それはそれは、とても勉強になりました。

勉強するという事が、あんなに楽しいとは思いませんでした。

なぜ「原型」の勉強が、そんなに楽しいと思えたか?

それは普段、自分がやっている事と対比させながら先生の話を聞いていたからだと思います。

何を目的としてパターンを操作しているか、がわかったからだと思います。

本に出ている「製図」を参考にパターンを引くと、どう言う訳か本の通りに製図する事が

目的になりがちです。初めは、それで良いと思います・・・が、

少し慣れてきたら少し見方を変えて見てください。


例えば、お料理に置き換えて考えると少し気が楽になると思います。

「カレー」を作るとして・・・

料理本、テレビの料理番組、ネット、市販のカレールーの箱の裏・・・

「レシピ」は何処からでも手に入ります。

「レシピ」通りに作れば、もちろん間違いない!!デスネ(笑)

でも、そんな使い慣れた「レシピ」に隠し味を入れて、ひと工夫!・・・しませんか?

リンゴのすりおろし、ホールトマト、インスタントコーヒー、ウスターソース、はちみつ、

しょうゆ・・・あげれば、きりがないぐらいの「我が家の味」です。(笑)

 

「カレー」に限らず「料理」は・・・

その人の好みに合わせて、どんどんアレンジされていきますよね!

それだけ「料理」は、接する機会も多く身近に感じているモノだからだと思います。

「パターン」も同じだと思います。

本に出ている「製図の仕方」はレシピです。

レシピ通りに作れば、ちゃんとした「服のパターン」になるはずです。

ただし、そのパターンで作った「服」のスタイルが気に入るかどうかは別です。

でも、そこから「私のスタイル」「ブランドのスタイル」を目指せば良いと思います。

 

教科書で得たレシピ、専門書で得たレシピ、雑誌で得たレシピ・・・

役に立たないモノなど、何一つありません。

自分なりにアレンジして、どんな風に利用するか、利用できるか、を考えて見てください。

「OOなんか勉強したって役に立たない」

そんな風に言う人がたまにいますが、私はその考え方にあまり賛成できません。

「役に立たない」と思うのは、その人が「役に立てよう」と思って取り組まなかったから。

だと、思っています。仕事でも「意味のない仕事」など、何一つないと思っています。

勉強も同じで、関連性がないように見えても見方を変えて見ると、

大きな発見があったりもします。

今、持っているモノ、これから新しく取り入れるモノ

これらを、どんな風に利用するかを考えて、上手に付き合ってみて下さい。

 

 明日も全力。