「中身が大事」は人間だけではない

(「お暮らし」、仕事)

 

「人間、中身が大事」とか「中身で勝負」なんて、よく言いますが・・・

「えぇ~!?でも、外見に興味がなかったら中身を知りたいとオモワナァ~イッ!」

・・・確かに!!

 

「外見の良さ」は「中身を知る」キッカケにはなります。

「中身を知った後」も、最初に見た外見の印象が変わらない。

私はコレが一番よいと思います。

「人間」だけではなく「モノ」でも、同じ事が言えるような気がします。

例えば・・・

キレイにラッピングされ、かわいくデザインされたケーキ。食べてみたら・・・今ひとつ。

「食べてみて、今ひとつ」だと、キレイなラッピングも、かわいいデザインも

ただの「見掛け倒し」になってしまいます。

逆に・・・

包装紙は無地でお店の名前と電話番号だけが印刷されているだけで、

見た目も、何処にでもあるような、お饅頭。

ところが、食べてみたら・・・甘さ控えめで、中の餡も小豆の味がしっかりわかる。

大きさも食べきりサイズで食べやすい。お客様のお茶請けにも使える・・・となると

「無地でお店の名前と電話番号だけが印刷されているだけの包装紙」が素敵に見えてくる。

包装紙を見ただけで「そうそう!この包装紙のお店」と、なったりもしますよね(?)。

私は、そんな風に考えています。


「外見」は「中身」を連想させる「一つのツール」のような気がします。

「外見」は「中身」を知るまでの儚いいのちデス。

外見は中身を変えられないですが、中身は外見の印象を変えることが出来ると思います。

私の仕事は「外見勝負」「デザイン勝負」・・・そんな仕事です。

でも、「かわいいデザイン、カッコイイデザイン」ばかりが売れている訳ではないんです。

「ウエストゴム」

私は、あまり好きではないです。(ハハハ・・・)ワタシ的になんか、ビミョー。

「後だけにゴム通します!」とか「ココからココまでゴム入れます!」

・・・よく言われます。

ウエストがゴムだと穿いていて楽ですね。

それに、サイズ感にも幅が出来ますから利用する人も増えます。

 

他にも、おセンスのない私から見ても・・・

「普通、こんなコトするぅ~!?」なんてデザインもあります。

でも意外や意外、それが売れたりします。

「エッ!ウソ、マジデ!?」・・・ビックリします。(笑)

絵型をもらい、トワルを組んだりしている時は、今ひとつパッとしないデザインでも

「売れてる」と聞くと、「今は、こういうのが良いんだなぁ~」と素直に、その絵型を

大切に思えてくるから自分でも不思議デス。(笑)

事実、ワタシも最近こんな経験をしました。

これから夏に向けて、部屋でゆる~く穿ける「パンツ」を探しに

天下の「ユニクロ」に行きました。

一つ、「これって、どうなの??」っていうのを見つけました。

見た感じ・・・股上が今どきの感じでやや深め。

ウエストにはゴムとスピンドルが通っていて、生地も通気性よいのかしら?

値段は1,980円で問題なし・・・「まっ、とりあえず穿いてみるべ!」

穿いてみたトコロ、「まぁ!これは、ヨイ!!」・・・で、レジへ進み、紺を購入。

週一回の「銭湯帰り」には、モッテコイ!のアイテム。翌週グレーも購入。

「やっぱ、穿いてみないとわかんないな・・・」あたり前のコトを改めて反省。

 

デザインに、人目を引くような特徴がなくても

根拠のある、しっかりした「企画」が出来ていれば、それに優るモノはないですね。

私たちがモノを作るとき。

「楽しみにしていてくれる人がいるという事」

「使う人がいるという事」

「喜んでくれる人がいるという事」

それを忘れてはいけないと思います。

そして、そう思ってくれる人を一人でも多く増やす事を目指すべきだと思います。

期待はずれの外見にさせない為にも心がけたい事です。

 

 明日も全力。