(お暮らし)
ついこの前までの「あぢぃ~・・・」と言う暑さが、
ここ最近は「うそ」かと思えるぐらい涼しくなりましたね。
季節のなかで私は一番、秋が好きです。
金木犀の香りも心地良く・・・オチツクゥ~。(笑)
そんな私の「のんびりムード」とは対照的に、来春の就職に向けて
「就活」で、ピリピリしている方も、この季節は多いはず。頑張って下さい!
金木犀の香る、この時期が来ると思い出す「懐かしい記憶」が私にはあります。
昭和61年、秋。
その頃、私は高知の文化を卒業して「編入」と言う形で新宿の文化のⅡ部(夜間)に通っていました。昼間はバイトで生活費を稼ぐ・・・そんな暮らしをしていました。
生まれたのは東京で、小4まで高円寺でしたから
「東京」には大して驚きもしませんでしたが、
上京して半年・・・「自分の暮らし」には慣れ始めた頃でしたね。
そんな私を頼って、地元の高知文化を翌年春に卒業を控えた友達が、
原宿のアパレルメーカーの就職試験の為に東京に来る事になりました。
6畳一間の風呂なしのアパートに一泊デス。(笑)
そして彼女が東京にやって来る日が来たわけですが・・・
10月だった事は確かです。さすがに何日の何曜日だったかは憶えていませんが、
たぶん私の学校が終わるのが夜の8時半だったので・・・
「新宿駅東口に9時」で約束したと思います。
約束通りに「新宿東口」へ行き待ちました。
・・・10分・・・15分・・・25分・・・35分・・・来ない。(アラ?ドウシマショ? 汗)
彼女には、私の他に当てになる所はナシ。
もちろん!「携帯電話」など、そんな「発想」さえも、その頃の私にはゴザイマセン。
さぁて、どうしたもんか? 当てのない彼女を、ほおって帰るわけにもいかず・・・。
さぁ、困った・・・こまった・・・コマッタ・・・(ハヤク、キテェ~~~~!!)
ピンポンパンポ~~~ン・・・
「中野区から、お越しの小松さま、高知からお越しの山本さまがOOOでお待ちです」
エッ!?・・・中野区の小松ってワタシ?
半信半疑で、その場所に行くと・・・ハイ、イマシタヨ。(苦笑)
会ってしまえば、そこは友達。待たされた事など、どこかへ吹き飛んでしまい
この「珍騒動」をネタに、早速 大笑い。(笑)
私は「いいとも!」でも有名なアルタ前と言う事もあり「新宿駅、東口」を待ち合わせ場所に選びましたが・・・。
私が待っていたのは「駅、東口」の外(出入り口)で、
彼女が待っていたのは、たしか東口の改札を出た所・・・だったと思います。
会えないはずデス。(笑)
(でも、ちゃんと「アルタの見える所ね」・・・言ったと思うんですけどねぇ)
それから二人で西武新宿線に乗り、沼袋の私のアパートまで、キャッキャ、キャッキャ!
言いながら帰ったんだと思います。(笑)
部屋に着くと、ホッとしたのもあり・・・ようやく彼女は、その日の就職試験の事や
私が卒業してからの学校の様子を話してくれました。
私へのお土産も、たくさん持って来てくれました。
(大荷物で40分も不安な気持ちで待たせて、ゴメンナサイネ。(笑))
彼女は次の日、高知へ帰って行きました。
そして、年があけ・・・
試験に合格した彼女は春から「デザイナー」として原宿に出勤。
私は新宿の文化に2年通い、一年遅れで「パタンナー」として、
青山にある小さい会社に就職しました。
彼女は、その会社で8年、デザイナーとして働き、突如「留学したい!!」と言い出し
30歳になる年にオーストラリアへ行ってしまいました。
今は、オーストラリア人のご主人とネコと、シドニーで暮らしています。
「2011年の震災」の時には「ビビリの私」の事を心配してシドニーから電話が、
かかってきましたよ。(笑)
片田舎の高知の学校で机を並べて、足踏みミシンで一緒に勉強していた頃は、
「知識もない」「実力もない」もちろん「お金もない」
私達にあったのは「東京で働きたい」と言う「希望と情熱」だけ。
「東京に絶対行くんだ!」・・・そんな気持ちで原付に乗って学校に通っていた頃の
一生懸命さが、懐かしくもあり、羨ましく思える時があります。
夢は叶いました・・・。
「初心忘るべからず」
あれから30年経ち・・・
本当に大切なモノが何処にあるのか・・・分かるようになりました。
明日も全力。
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