新宿駅 東口で40分・・・。

(お暮らし)

ついこの前までの「あぢぃ~・・・」と言う暑さが、

ここ最近は「うそ」かと思えるぐらい涼しくなりましたね。

季節のなかで私は一番、秋が好きです。

金木犀の香りも心地良く・・・オチツクゥ~。(笑)

そんな私の「のんびりムード」とは対照的に、来春の就職に向けて

「就活」で、ピリピリしている方も、この季節は多いはず。頑張って下さい!

金木犀の香る、この時期が来ると思い出す「懐かしい記憶」が私にはあります。

昭和61年、秋。

その頃、私は高知の文化を卒業して「編入」と言う形で新宿の文化のⅡ部(夜間)に通っていました。昼間はバイトで生活費を稼ぐ・・・そんな暮らしをしていました。

生まれたのは東京で、小4まで高円寺でしたから

「東京」には大して驚きもしませんでしたが、

上京して半年・・・「自分の暮らし」には慣れ始めた頃でしたね。

そんな私を頼って、地元の高知文化を翌年春に卒業を控えた友達が、

原宿のアパレルメーカーの就職試験の為に東京に来る事になりました。

6畳一間の風呂なしのアパートに一泊デス。(笑)

そして彼女が東京にやって来る日が来たわけですが・・・

10月だった事は確かです。さすがに何日の何曜日だったかは憶えていませんが、

たぶん私の学校が終わるのが夜の8時半だったので・・・

「新宿駅東口に9時」で約束したと思います。

約束通りに「新宿東口」へ行き待ちました。

・・・10分・・・15分・・・25分・・・35分・・・来ない。(アラ?ドウシマショ? 汗)

彼女には、私の他に当てになる所はナシ。

もちろん!「携帯電話」など、そんな「発想」さえも、その頃の私にはゴザイマセン。

さぁて、どうしたもんか? 当てのない彼女を、ほおって帰るわけにもいかず・・・。

 

さぁ、困った・・・こまった・・・コマッタ・・・(ハヤク、キテェ~~~~!!)

ピンポンパンポ~~~ン・・・

「中野区から、お越しの小松さま、高知からお越しの山本さまがOOOでお待ちです

エッ!?・・・中野区の小松ってワタシ?

半信半疑で、その場所に行くと・・・ハイ、イマシタヨ。(苦笑)

会ってしまえば、そこは友達。待たされた事など、どこかへ吹き飛んでしまい

この「珍騒動」をネタに、早速 大笑い。(笑)

私は「いいとも!」でも有名なアルタ前と言う事もあり「新宿駅、東口」を待ち合わせ場所に選びましたが・・・。

私が待っていたのは「駅、東口」の外(出入り口)で、

彼女が待っていたのは、たしか東口の改札を出た所・・・だったと思います。

会えないはずデス。(笑)

(でも、ちゃんと「アルタの見える所ね」・・・言ったと思うんですけどねぇ)

それから二人で西武新宿線に乗り、沼袋の私のアパートまで、キャッキャ、キャッキャ!

言いながら帰ったんだと思います。(笑)

部屋に着くと、ホッとしたのもあり・・・ようやく彼女は、その日の就職試験の事や

私が卒業してからの学校の様子を話してくれました。

私へのお土産も、たくさん持って来てくれました。

(大荷物で40分も不安な気持ちで待たせて、ゴメンナサイネ。(笑))

彼女は次の日、高知へ帰って行きました。

そして、年があけ・・・

試験に合格した彼女は春から「デザイナー」として原宿に出勤。

私は新宿の文化に2年通い、一年遅れで「パタンナー」として、

青山にある小さい会社に就職しました。

彼女は、その会社で8年、デザイナーとして働き、突如「留学したい!!」と言い出し

30歳になる年にオーストラリアへ行ってしまいました。

今は、オーストラリア人のご主人とネコと、シドニーで暮らしています。

「2011年の震災」の時には「ビビリの私」の事を心配してシドニーから電話が、

かかってきましたよ。(笑)

片田舎の高知の学校で机を並べて、足踏みミシンで一緒に勉強していた頃は、

「知識もない」「実力もない」もちろん「お金もない」

私達にあったのは「東京で働きたい」と言う「希望と情熱」だけ。

「東京に絶対行くんだ!」・・・そんな気持ちで原付に乗って学校に通っていた頃の

一生懸命さが、懐かしくもあり、羨ましく思える時があります。

夢は叶いました・・・。

「初心忘るべからず」

あれから30年経ち・・・

本当に大切なモノが何処にあるのか・・・分かるようになりました。

 

 明日も全力。